ボクとキミとの距離
あなたは間違ってる・・・




それがボクが聞いたキミの最後の言葉だった。




キミは救急車を呼ぼうとしたボクの手から包丁をつかんだ。




グサ!




そして・・自分の首に包丁を当て、残っていた最後の力で自分の首を斬りつけたのだ。





辺り一面の血の海




その中でボクは1人、取り残されてしまった。




横たわる首から血を流した恋人達の遺体・・




それさえもが幸せに包まれているように思えた。
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