ボクとキミとの距離
手紙(あとがき)
「キミへ。 ボクは間違っていたのかもしれない。でも・・・ボクのキミに対する気持ち・・・それだけは真実だった。」
12月30日。
大晦日を次の日に控えた大雪の日だった。
朝、いつものように監守がドアから中を覗くと・・・
あたり一面が血で溢れていた。
見つからなかった凶器を握りしめ
首から大量の血を流し
一筋の涙でマツゲを濡らした青年。
彼は土色の壁にもたれながらひっそりと最期を迎えていた。
質素な部屋のなかで一際目立つ短い足の丸机・・・
その上には一枚の真っ白な紙が置いてあった。
「キミへ。 ボクは間違っていたのかもしれない。でも・・・ボクのキミに対する気持ち・・・それだけは真実だった。」
丁寧な細い字で。
ただそれだけの手紙。
23歳の青年だった。
12月30日。
大晦日を次の日に控えた大雪の日だった。
朝、いつものように監守がドアから中を覗くと・・・
あたり一面が血で溢れていた。
見つからなかった凶器を握りしめ
首から大量の血を流し
一筋の涙でマツゲを濡らした青年。
彼は土色の壁にもたれながらひっそりと最期を迎えていた。
質素な部屋のなかで一際目立つ短い足の丸机・・・
その上には一枚の真っ白な紙が置いてあった。
「キミへ。 ボクは間違っていたのかもしれない。でも・・・ボクのキミに対する気持ち・・・それだけは真実だった。」
丁寧な細い字で。
ただそれだけの手紙。
23歳の青年だった。