ボクとキミとの距離
この事件について、当時の監守は忘れられないそうだ。




あの青年は・・・




独房に入っている間も日記を書いていたんだ。




持ち物は?って聞いたら、それだけだって言うんでね。




彼は最初の数ヶ月は何が何やら分かんない様子だった。





でも数ヶ月後・・・




彼の部屋から夜中に悲痛な声が聞こえ始めたんだ。




「ごめんなさい。」





毎日彼は窓を見つめてそう言っていたよ。
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