黄昏に香る音色
軽快に、演奏が始まる。

明日香は、トランペットに口づけした。

里美に向けて、

ここにいるすべての人に向けて、

音を奏でる。


明日香はまだ、

気づいていない。

彼女の音もまた、

未来へと続く、音だということを。

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