黄昏に香る音色
はじめて飲むお酒…ジントニックに、口を付けた。
あまりの苦さに、
顔をしかめそうになるのを、必死に押さえた。
こんなところに…初めて来て、お酒も初めてなんて…格好つかない。
妙に気取りながら、店の一番後ろの壁に、もたれ掛かった。
それにしても苦い…。
薬のようだわ。
店内は、満員だった。
明日香と、同じくらいの年の人が多い。
ステージ上で、MCが激しく日本語で、がなり立てる。
明日香は、がっかりしていた。
バックの演奏も、すべてが大したことがない。
いつも教えてもらっている人達の方が、数段上だった。
熱気と歓声はあるけど…
ステージと、コミュニケーションがとれていない。
どこか、ストレス発散のような感じがしていた。
ある意味、それが普通なのだけど、明日香には、理解できなかった。
退屈だわ。
その時、
会場の空気を、震わすブロウが、鳴り響いた。
まるで、
音の狼煙のように。
あまりの苦さに、
顔をしかめそうになるのを、必死に押さえた。
こんなところに…初めて来て、お酒も初めてなんて…格好つかない。
妙に気取りながら、店の一番後ろの壁に、もたれ掛かった。
それにしても苦い…。
薬のようだわ。
店内は、満員だった。
明日香と、同じくらいの年の人が多い。
ステージ上で、MCが激しく日本語で、がなり立てる。
明日香は、がっかりしていた。
バックの演奏も、すべてが大したことがない。
いつも教えてもらっている人達の方が、数段上だった。
熱気と歓声はあるけど…
ステージと、コミュニケーションがとれていない。
どこか、ストレス発散のような感じがしていた。
ある意味、それが普通なのだけど、明日香には、理解できなかった。
退屈だわ。
その時、
会場の空気を、震わすブロウが、鳴り響いた。
まるで、
音の狼煙のように。