黄昏に香る音色
少しの沈黙。
明日香は、マウスへの口づけをやめた。
拍手が湧き上がる。
「すごい!」
里美が、感嘆している。
明日香は、深々と頭を下げた。
今までで、一番うまく吹けたと思う。
(あたしは成長している)
渡り廊下に向かって、微笑んだ。
さらに、もう一度拍手をしながら、
滝川が、明日香に近付く。
「すごくよかった。トランペットだけじゃなくて、歌も歌ってるそうですね」
「どちらも、まだまだですけど」
滝川は、眼鏡を人差し指であげると、
後ろのドアを、押さえている女の方を向いた。
「浅倉君。これで…いい戦力ができましたね」
浅倉は、ドアを押さえるのをやめ、明日香に近付く。
そして、明日香を下から上まで見て、一言、
「かわいいです」
浅倉と滝川は、頷き合う。
「浅倉副部長」
「滝川部長」
二人は、にやっと笑った。
「メイドもいけます」
浅倉の言葉に、滝川は頷く。
「メイドでバンド」
ガッツポーズを取る。
なんなのかわからない…。
疑問形の明日香は、やはり身の危険を感じ、トランペットを置くと、
そそくさと、出ていこうとする。
「待ちたまえ!香月さん。理由を説明しょう」
明日香は、マウスへの口づけをやめた。
拍手が湧き上がる。
「すごい!」
里美が、感嘆している。
明日香は、深々と頭を下げた。
今までで、一番うまく吹けたと思う。
(あたしは成長している)
渡り廊下に向かって、微笑んだ。
さらに、もう一度拍手をしながら、
滝川が、明日香に近付く。
「すごくよかった。トランペットだけじゃなくて、歌も歌ってるそうですね」
「どちらも、まだまだですけど」
滝川は、眼鏡を人差し指であげると、
後ろのドアを、押さえている女の方を向いた。
「浅倉君。これで…いい戦力ができましたね」
浅倉は、ドアを押さえるのをやめ、明日香に近付く。
そして、明日香を下から上まで見て、一言、
「かわいいです」
浅倉と滝川は、頷き合う。
「浅倉副部長」
「滝川部長」
二人は、にやっと笑った。
「メイドもいけます」
浅倉の言葉に、滝川は頷く。
「メイドでバンド」
ガッツポーズを取る。
なんなのかわからない…。
疑問形の明日香は、やはり身の危険を感じ、トランペットを置くと、
そそくさと、出ていこうとする。
「待ちたまえ!香月さん。理由を説明しょう」