黄昏に香る音色
拍手はすぐ終わり、
また観客は、静かになる。
和美の歌による緊張が、終わっていないのだ。
静まり返った体育館に、
明日香達が、立つ。
明日香は、トランペットを観客席に突き出し、
両足とお腹に力をいれて、強く吹いた。
一音。
調子を外したような音に、
一瞬、びくっとした観客にむけて、
明日香だけで演奏する。
大きな古時計。
「童謡!?」
和美が、審査員席で驚く。
親しみやすく覚えやすいメロディーは、観客を和ませた。
鼻歌さえ、きこえそうになる。
一小節だけ吹くと、
明日香は、浅倉をちらっと見た。
浅倉がいきなり、ギターでカッテングし出す。
滑らかに、バックが入ってきて、
ホワッゴーイングオンが始まった。
一転して、
ミュートを付けると、
明日香は、トランペットで歌い出す。
軽やかな演奏。
観客の体が、小刻みに動き出す。
サビのホワッゴーイングオンのフレーズを、
明日香はトランペットで、浅倉達はマイクから声で、掛け合う。
明日香は、ステージギリギリまで前に来て、トランペットで観客を煽る。
やがて、
トランペットの音と、観客がホワッゴーイングオンと叫び、掛け合いがはじまる。
里美が、スティックを鳴らし、さらに煽る。
体育館が、掛け合いで震えた。
また観客は、静かになる。
和美の歌による緊張が、終わっていないのだ。
静まり返った体育館に、
明日香達が、立つ。
明日香は、トランペットを観客席に突き出し、
両足とお腹に力をいれて、強く吹いた。
一音。
調子を外したような音に、
一瞬、びくっとした観客にむけて、
明日香だけで演奏する。
大きな古時計。
「童謡!?」
和美が、審査員席で驚く。
親しみやすく覚えやすいメロディーは、観客を和ませた。
鼻歌さえ、きこえそうになる。
一小節だけ吹くと、
明日香は、浅倉をちらっと見た。
浅倉がいきなり、ギターでカッテングし出す。
滑らかに、バックが入ってきて、
ホワッゴーイングオンが始まった。
一転して、
ミュートを付けると、
明日香は、トランペットで歌い出す。
軽やかな演奏。
観客の体が、小刻みに動き出す。
サビのホワッゴーイングオンのフレーズを、
明日香はトランペットで、浅倉達はマイクから声で、掛け合う。
明日香は、ステージギリギリまで前に来て、トランペットで観客を煽る。
やがて、
トランペットの音と、観客がホワッゴーイングオンと叫び、掛け合いがはじまる。
里美が、スティックを鳴らし、さらに煽る。
体育館が、掛け合いで震えた。