黄昏に香る音色
何度かお客さんと外で、
逢ったことはあるけど…
こんなにあっさりと、帰らされたのは、初めてだ。
大体は、何とか長くいようとするのに…。
これじゃ…本当に、買い物に付き合っただけじゃない。
わざわざ休みに出てきて。
(変なやつ)
紗理奈は、毒づきながらも、
妙に、牧村のことが、
心に残ることになる。
一応…携帯番号だけは、交換しておいた。
番号の書いた紙を握りしめて、紗理奈は改札に背を向けた。
一緒に買い物してから、一週間後の日曜日。
紗理奈は、牧村の携帯に電話した。
それは、
CDの感想を伝えるため…。
「ものすご〜く暗かった。あと…言葉が英語で、全然わからない」
紗理奈の感想に、
受話器の向こうで、大笑いする牧村。
何とか笑いをこらえて、
「河野和美だって、英語だろ」
「彼女は、特別」
しばらく会話は続いた後、
紗理奈は言った。
「また…今度お茶でもしない?」
逢ったことはあるけど…
こんなにあっさりと、帰らされたのは、初めてだ。
大体は、何とか長くいようとするのに…。
これじゃ…本当に、買い物に付き合っただけじゃない。
わざわざ休みに出てきて。
(変なやつ)
紗理奈は、毒づきながらも、
妙に、牧村のことが、
心に残ることになる。
一応…携帯番号だけは、交換しておいた。
番号の書いた紙を握りしめて、紗理奈は改札に背を向けた。
一緒に買い物してから、一週間後の日曜日。
紗理奈は、牧村の携帯に電話した。
それは、
CDの感想を伝えるため…。
「ものすご〜く暗かった。あと…言葉が英語で、全然わからない」
紗理奈の感想に、
受話器の向こうで、大笑いする牧村。
何とか笑いをこらえて、
「河野和美だって、英語だろ」
「彼女は、特別」
しばらく会話は続いた後、
紗理奈は言った。
「また…今度お茶でもしない?」