黄昏に香る音色
紗理奈は、初めて聴く歌声に…

素直に、感動した。

和美や自分とは、まったく違う歌声。

すっと体に、染み込んでくる。

「相変わらず、いい声だ」

感嘆する優一の声を、きいた瞬間、

紗理奈は、席を立った。

結構、勢いよく立った為、激しい音がして、

店内の人が一斉に、紗理奈を見た。

「あたし…帰るね」

紗理奈は、店を出ていった。

「どうしたんだ」

優一の声も無視して…。


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