黄昏に香る音色
出勤前の為、あまり時間がなかった。
二人は、一時間で店を出た。
「じゃあね」
「仕事がんばって」
ぎこちない別れ。
二人は、好き合っていたが、付き合ってはいなかった。
キスも、手をつないだことさえない。
それでも幸せだった。
紗理奈は、少しこわかったのだ。
付き合うことで、
別れがくるのではないのかと。
今までの男と、ゆうはちがうけど、
付き合って、長く続いたことがない。
ゆうと別れたくないから、
深く付き合わない。
でも…
不安はあった。
「Evilにいくの?」
紗理奈は、店にいこうとした足を止めた。
「いや、いかないよ」
「明日香ちゃん。最近…店入ってないんでしょ」
「世話になったママの店が、大変らしい」
「明日香ちゃんが、いないから…いかないんだあ」
嫌なことを言ってる。
嫌な女だ。
「ごめん」
紗理奈は、走り出そうとする。
そんな紗理奈の腕を、ゆうがつかんだ。
強い力を引き寄せられ、
抱きしめられ、
そして…、
キスされた。
「言葉にはしてないけど、俺達…付き合ってるだろ」
抱き締められ、紗理奈は頷く。
「だから、そんなこというなよ」
「うん」
紗理奈は深く頷き、
「ごめんなさい」
ゆうを、強く抱き締めた。
二人は、一時間で店を出た。
「じゃあね」
「仕事がんばって」
ぎこちない別れ。
二人は、好き合っていたが、付き合ってはいなかった。
キスも、手をつないだことさえない。
それでも幸せだった。
紗理奈は、少しこわかったのだ。
付き合うことで、
別れがくるのではないのかと。
今までの男と、ゆうはちがうけど、
付き合って、長く続いたことがない。
ゆうと別れたくないから、
深く付き合わない。
でも…
不安はあった。
「Evilにいくの?」
紗理奈は、店にいこうとした足を止めた。
「いや、いかないよ」
「明日香ちゃん。最近…店入ってないんでしょ」
「世話になったママの店が、大変らしい」
「明日香ちゃんが、いないから…いかないんだあ」
嫌なことを言ってる。
嫌な女だ。
「ごめん」
紗理奈は、走り出そうとする。
そんな紗理奈の腕を、ゆうがつかんだ。
強い力を引き寄せられ、
抱きしめられ、
そして…、
キスされた。
「言葉にはしてないけど、俺達…付き合ってるだろ」
抱き締められ、紗理奈は頷く。
「だから、そんなこというなよ」
「うん」
紗理奈は深く頷き、
「ごめんなさい」
ゆうを、強く抱き締めた。