Black Queen【3】
「どこから情報が漏れたんでしょう・・・。闇姫が女だってことも、僕たちのアドレスも・・・」
「さーな、でもこんなに情報がばれてるってことは中々のやり手だな」
「加那さんやけに落ち着いてますね」
「あ?あぁ・・・ま、ずっと女の恰好でやってるし?いつかは女ってばれるかなーって思ってた」
「・・・いや、一応あなたは奏の女ってことになってるのですから周りからは奏の女って思われてるでしょ」
「えー・・・」
あたしが唇をとがらせながら言うと「なんだよ!その不満そうな顔は」と奏が頭を叩いてきた。
「いってぇー。」
「そりゃ不満も言うでしょ」
「さすが蒼!わかってる」
「誰だって奏の女になるのは嫌でしょ」
「やべー・・・俺泣きそう」
あ・・・奏が落ち込み始めた。
「奏はほっといて、とりあえずこのメールが僕たちのとこに
来たってことは他の人たちのとこにも届いてるんでしょう。
これを見るかぎり№1~№15がやりあうみたいですね。
とりあえずまだ今は何もないでしょう。
最後の残った勝者が決まるまで」
「はぁー・・んでも、めんどくさい事が起きたな」
「ですね」
「警察も今回は大変だな」
「・・・」
蒼が黙りだした。
松山さんの事を心配でもしてるんだろう。
思わず蒼のほうを見て笑ってしまった。