ある日、青空を見上げて
プロローグ
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深く息を吸い、また深く息を吐くと、透明だった空気は白くなる。
私は今日も同じ階段を昇り、同じ場所へと足を運ぶ。
扉を開けるとそこにあるのは、音楽室。
誰もいないため、静まり返っている。
中に入り音楽室で唯一、陽の当たる窓際の棚の上に座る。
これが、私の日課。
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