ヒミツの恋【短編集】
小さな子供みたいに大声を出して泣いた。





そんな私をただずっと抱きしめてくれるまどか。





何度も何度も頭を撫でてくれる裕美。






声も枯れるくらい泣きじゃくった私にまどかは体を離して言った。






『ハンカチ、濡らしてくる!目を冷やさなきゃ!』





…まどかも泣いてたの?目が真っ赤だよ?…私の為に…ありがとね。





『私は飲み物買って来てあげる!水分補給しなくちゃ!』





裕美もだ…二人してウサギ目になって…
私の為に一緒になって泣いてくれて…本当ありがと。






一人残った教室で…窓から入る夕日を眺めた。





泣き腫らした目に染みる位の、眩しい日差し。






ガラっ






教室のドアが開く。





まどかかな?もう戻って来たんだ…
転ばずに行って帰って来れたのかしら…
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