ヒミツの恋【短編集】
「まどか?見て…すごい夕日…。教室からでもこんな夕日が見れるんだね。
…でもやっぱり図書室から渉と眺める夕日の方が綺麗だったな…」
『………』
こんな事言われて答えに困ってるのね。
「渉の髪が夕日の中に溶け込んで…すごく…綺麗だったのよ?」
『………』
「本当はもっと…見ていたかったな。…隣にいたかった…な…」
止まっていた涙がまた零れ落ちる。
「…まだ…こんなに好きなのに…。ど…したら…忘れられるのかな…。
まだまだ…忘れられそうにないよぉ…」
ずずっと鼻を啜りながら言った。
『忘れる事なんてしなくていいよ。てか…忘れて欲しくないんだけど…』
――その言葉に
その声に…
呼吸が、心臓が…一瞬止まった――
…でもやっぱり図書室から渉と眺める夕日の方が綺麗だったな…」
『………』
こんな事言われて答えに困ってるのね。
「渉の髪が夕日の中に溶け込んで…すごく…綺麗だったのよ?」
『………』
「本当はもっと…見ていたかったな。…隣にいたかった…な…」
止まっていた涙がまた零れ落ちる。
「…まだ…こんなに好きなのに…。ど…したら…忘れられるのかな…。
まだまだ…忘れられそうにないよぉ…」
ずずっと鼻を啜りながら言った。
『忘れる事なんてしなくていいよ。てか…忘れて欲しくないんだけど…』
――その言葉に
その声に…
呼吸が、心臓が…一瞬止まった――