ヒミツの恋【短編集】
『…ごめん…信じてあげられなくて…。一瞬でも真由美の気持ち疑ってごめん…

聞いたんだ…真由美がアイツらに囲まれてたって…。友達が教えてくれたんだ…。沢山の女子に囲まれて泣きそうになってるのに…
俺の事好きって言ってたって…。なのに…俺…』





抱きしめてた体を離されて両肩を掴まれる。




目が合い、私は泣き顔を見られたくなくて俯いた。





俯いたら両肩を掴む渉の力が強くなった。




『…怒ってるよね。ショック受けたよね。真由美がそんな目に合ってるなんて気付かなかった…。護るなんて口先だけだったよ…。怖い思いさせて…ごめん。

けど…もうこんな思いは絶対させない。
今度こそちゃんと護る。
2度と真由美の気持ちを見失ったりしない!

だから…真由美…また俺のネクタイ…受け取ってくれない?』
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