ヒミツの恋【短編集】
『真由美のネクタイだから、俺はきっちりつけてみたけど、…首が窮屈なんだよね…』






おどけるように話す渉に泣き笑いをしてしまう私。





そんな私を渉は自分の胸へと引き寄せる。





『真由美には危害は加えさせないから…
万一何かあったら…すぐに俺に言って…。』






「うん…。」





『…真由美…キスしていい?』





唐突に聞かれて、私は驚き顔をあげ私をみつめる。






いつも“ご褒美”っていってキスしてきた渉。





キスしてもいい?





なんてストレートに聞かれた事のない私は、どう答えていいのかわからずにあたふたしてしまう。
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