ヒミツの恋【短編集】
熱い…深いキスに、自然と声が出てしまう…






「ん…ふっ…」






少し唇を離して渉は






『夢なんかじゃないよ…。夢だなんて言わせない…』






そうしてまた激しく唇を重ねてくる。






今までにない位の激しいキスに…甘い息苦しさを感じてしまった私の足はガクガクと震え始めて…






最後には…立っていられなくなった…







私の腰にしっかりと手をあてて支えてくれる渉。
私はそんな渉の胸元を掴み、ハァハァしてしまう。




渉の胸で息を整えようと呼吸をしてた私の耳に、バタバタっ…と走り去る足音が聞こえてくる…







『痛いっ…!』






…まどか??






…もしかして…今の見られてた?






慌てて離れようとする、私を離そうとしない渉。






私の耳元へ顔を近づけて





『俺と一緒の時は他の事なんか考えないでよ。前にも言ったよね?』






そうして私の顔を覗き込み、私の大好きなあの笑顔で…






目を細めて笑いながら…






『もう…絶対離さないからね…』







そう囁いて…キスをした…








end
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