ヒミツの恋【短編集】
それでも…真由美と一緒にいられる。
真由美に触れられる…






最初はそれだけで凄く幸せだったんだ。






でも人間ってどんどん欲が出てくる。





もっと真由美と一緒にいたい。
独占してたい。






だって暗くなっても送ってあげられない。





図書室以外の場所で偶然見かけても声もかけられない…





わかってるんだ…真由美が何を恐れているのか…






真由美と付き合い始めてから、本気で追い回す女子がうざくて…
初めて邪魔だなって思い始めたんだ。





だから…話し掛けられても以前の様に曖昧な態度は取らなくなったし、前以上に避けて…逃げ出すようにした。






…なのに、一向に改善してくれない。







やっぱり、フリーだと思われているのがいけないんだ。





ちゃんと彼女が出来ないと…こいつらだって諦めてくれない。






そう思った俺は、真由美に提案した。
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