ヒミツの恋【短編集】
アイツら本気でムカつくよ…。真由美の気持ちを勝手につくって話して…




けれど、それより許されないのは…





一瞬でも真由美の気持ちを疑ってしまった自分自身…




こんな俺じゃ真由美には相応しくない。





今更謝ったって…遅いんだ…







そう思った俺は真由美の元へ行くことを諦めた…






会いたい気持ちは募るばかりだったけど…






その度に思い浮かぶのは最後の真由美の傷ついた笑顔で…






あの時の真由美の気持ちを考えると、どうしても会いにいけなかった…






前はチラッと見かける事なんていくらでもあったのに、そんな事も全然なくて…



真由美に避けられているんだと、わかってしまう…




俺は長い黒髪の女子を見かける度に真由美じゃないかと振り返ってしまう…




けれどどの子も違った…




同じ校内にいるのに、姿すら見れないなんて…
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