ヒミツの恋【短編集】
『…ずっと見てました…。好きなんです。』





真由美と会えなくなって1ヶ月が経とうとしてた。





しつこい追っかけはなくなって、非難する側にまわった女子と…




追っかけがいなくなって、ここぞとばかりに告白してくる女子とに分かれた。





「…俺…好きな子いるから…。」






悲しそうな顔で断る俺を見てくるけれど…





ごめんね…。何も感じない…





申し訳ないとか…可哀相だとか…





全然感じないんだ…





こないだ真由美と同じ位の髪の長さと黒髪の女の子に告白されて断った時だけ…





胸が痛んだ。






悲しげな顔が真由美と被って見えたから…






真由美…俺…全然忘れられそうにないんだ…






真由美はもう…俺の事なんて忘れちゃったのかな?







そして一日に何度か呼び出されて告白される事に嫌気がさした俺は、真由美のネクタイをつけた…






女よけと…





まだ真由美と繋がっていたいという未練がましい気持ちを抱えて…
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