ヒミツの恋【短編集】

『裕美も、いつもあんな感じなの？…彼氏年上だもん…すごくリードしてくれるんでしょ？』





ドッキーン！！







聞かれたくない事を聞かれて内心凄く焦る私。






けど…






「ま、まあね！！あれくらいはしょっちゅうよ？…ま、まどかこそ！どうなのよ？」







『えっ！私はまだ、その…触れる程度のしか…や、やだ恥ずかしいっ！中川君には私がこんな事話してたって言わないでね？』







「…言わないわよ。中川…まどか以外とは全然口も聞いてくれないんだから、出来るわけないでしょう？」





そう言うとまどかはホッとした顔を見せて、そしてボソリと呟いた。





『私も、二人に負けないくらいラブラブにならなくちゃ…』




…張り合ってどうすんのよ…って！！






「まどか達はまどか達の付き合い方があるでしょう？焦ったって良いことないわよ？」






…まどかにまで…先越されるんじゃないかって焦っているのは私の方だ。






…だって私…和弘とはまだ、手くらいしか繋いでないんだもん…