ヒミツの恋【短編集】
和弘は今まで家に来て、嫌々お父さんの相手をしている他のヒトとは違う。
自然体で、お父さんもお母さんも…そして私も喜ぶ言葉をかけてくれる。
どんどん好きな気持ちが膨らんでくの…
そんな温かな空気を壊すかの様に鳴った家の電話。
電話を取ったお母さんの顔が青ざめる。そして…
『お父さん!お義母さんが救急車で運ばれたってッ!!』
おばあちゃんは、隣の県の老人ホームに住んでいた。
その方が息子達に迷惑かけずに、楽しんで暮らせるって言って同居を断っていたおばあちゃんが…
『裕美は家で待っていなさい!』
慌てて支度を始めて家を出るお父さん…
お母さんも車の鍵を手に、お父さんの後を追うように出ていこうとして、振り返り、
『谷口さんごめんなさいね。…図々しいのは承知の上でお願いしたい事があるんだけど…』
自然体で、お父さんもお母さんも…そして私も喜ぶ言葉をかけてくれる。
どんどん好きな気持ちが膨らんでくの…
そんな温かな空気を壊すかの様に鳴った家の電話。
電話を取ったお母さんの顔が青ざめる。そして…
『お父さん!お義母さんが救急車で運ばれたってッ!!』
おばあちゃんは、隣の県の老人ホームに住んでいた。
その方が息子達に迷惑かけずに、楽しんで暮らせるって言って同居を断っていたおばあちゃんが…
『裕美は家で待っていなさい!』
慌てて支度を始めて家を出るお父さん…
お母さんも車の鍵を手に、お父さんの後を追うように出ていこうとして、振り返り、
『谷口さんごめんなさいね。…図々しいのは承知の上でお願いしたい事があるんだけど…』