ヒミツの恋【短編集】
けれど…






夕飯の時にお父さんがとんでもないことを言い出した…







『今度の日曜日の夜は裕美の為にレストラン予約しておいたからな!』





「…は?」






ちょっと待ってよ…





日曜日は和弘と過ごす約束してるんだよ?






私の為にお父さんは考えてくれたのかもしれないけど…







「困るよ。私、日曜日はもう約束あるんだから。」






せっかく和弘が誘ってくれたのに。






いつも私から誘って会っていたのとは違うの。






和弘から初めて!誘ってくれたんだよ!?







『予約の時間は7時だからそれまでに帰ってくればいいだろう?友達と遊ぶのはどうせ昼間だろうし充分じゃないか。』






…充分なんかじゃない!







『…裕美、わかったな?』







『…やだ。何時までになるかわからないもの。…予約取り消してよ。』






お父さんお願い。日曜日だけは…






今度の日曜日だけは、見逃して。
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