ヒミツの恋【短編集】
…結局予約が一杯のお店だから、時間もずらせないってお母さんが申し訳なさそうに言って来た。





「わかった。…ありがとうね…。」






そして私は和弘に電話をかける。






コール音が鳴らないうちに電話に出た和弘に、考えていた台詞がパッと消えてしまう。







『びっくりした!今裕美ちゃんにメール打ってたとこだったんだ。日曜の時間なんだけど、3時でいい?』





指定された時間が思ってたより遅い時間で、6時半までに帰らなくちゃいけないって言いだしずらくなっちゃう。






「…もう少し早く出来ない…?」







『昼からちょっと外せない用事が出来たんだ…。俺の都合じゃずらせなくって…』







そんな…じゃあ…たった3時間位しか一緒にいられないの?






『…まずかった?』








「実はね…」







私は恐る恐るお父さんがレストラン予約してた事を伝えた。
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