ヒミツの恋【短編集】
『だって、ドライブするにも時間ないし、夜食べに行くなら、下手に食べたりも出来ないし…。映画とか見ても…』






「…和弘は…私と会いたくなかったの…?ただ…一緒に過ごすだけっていう選択肢も…無かったの?」






『そうじゃないよ。ただ日曜日は…』








「もういい…わかった…」






『え?裕美ちゃ…』







和弘が話してる最中だったけど、私は最後まで聞かずに電話を切った。





そしてそのまま電源を切った。







和弘にとって誕生日に会えない事なんてどうでもいい事だったのかもしれない。





楽しみにしてたのは私だけだったなんて、はっきりわかっちゃうのが耐えられなかったんだ…
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