ヒミツの恋【短編集】
『高橋達がくれたモノだろう?忘れてくなよな!』





「…うん。わざわざありがとうね。」




それを受け取り、帰ろうとするとまた呼び止められる。






そして渡された紙切れ2枚…





「何コレ…。…引換券?」




『そっ。俺のバイトしてるカフェのケーキセットのね!俺からの誕生日プレゼント!』





「へぇ、バイトなんてしてたんだ…。」




『ソレ明日までしか使えないから、ちゃんと食いに来いよ!じゃあ俺これからバイトだから!明日待ってるぞ!』






「は!?ちょっと!!」





大声で言いたい事言って、行っちゃった…
明日までしか使えなくて…誰と行けっていうのよ。






ため息をついてその引換券を鞄にしまい込み、家の方向へと顔をあげた。
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