ヒミツの恋【短編集】
『いや!そんなつもりで言ったんじゃないよ!小田切、すげー気合い入った恰好してるから、彼氏と待ち合わせかなって…』






「…夜からご飯食べにいくの!だからよっ!」






…食べにいく相手はお父さん達だけどさ…







『調度よかったよ!今空いてきてるし、俺今から休憩入れるか聞いてくるから、一緒になんか食べよう!ちょっと待ってて!!』







え?そんな事出来るの?






ひとりでタダ券使って、ケーキ食べるのなんか悪いかなって思ってたんだよね。





…いいヤツだな、小林君って…





小林君を待ってる間に、店内をぐるっと見渡してみた。





何気にカップルばかりじゃんこのお店…




よくひとりで入れたな私…





そんな時、多分トイレだと思われる場所からひとりの女性が出て来たのが目に入った。
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