ヒミツの恋【短編集】
『今、一組しか使用してないし、それになんか結婚式場のパンフレット見てるようなカップルだから、きっと夢中で俺が従業員だなんて気付かないさ!』





そしてひとつのドアの前にたどり着く。





そこはトイレの前の、さっきのヒトが入っていったドアだった。





あのヒト、結婚控えてたんだ…




なんだ…和弘の事狙ってるなんて勘違いして馬鹿みたい…






ホッとしつつも小林君の後ろにくっついて中へと入る。






…え?









中にいるそのヒトの結婚相手が入って来た私達に気がつき…顔をあげる…





ガラス越しに驚いた顔を見せる相手…






それは和弘だった…
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