ヒミツの恋【短編集】
ドサっと音を立てて落ちる私の鞄…






それに気がついて拾ってくれた小林君に声をかけられる。






『鞄落としたよ。…小田切?どうかした?』






隣にいる小林君の声がやけに遠くから聞こえてるように感じた…






目の前の光景に、私だけ時が止まったように動けない…





小林君の言った通りテーブルの上にはドレス姿の写真の載ったパンフレットのようなものが沢山置いてあって、入り口に背中を向けてる女のヒトは私に気付かずに熱心にそれを見ている…




『…小田切??…もしかして知り合いだった?』






小林君が耳元でこそっと聞いてくる。
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