ヒミツの恋【短編集】
怖いの…





和弘の普段と違う態度と言葉も…
これから何を伝えようとしてるのかも…






二人きりになるのが…
話を聞くのが…怖い!






だから…






「ごめん小林君…巻き込んじゃって…けど、私和弘と二人きりになんてなりたくないの。だから…置いてかないで…」






『和弘…?え?置いてかないでって…えぇ?』






私と和弘とを交互に見て焦る小林君。






早く、この場から私と一緒にいなくなってよ!
状況把握して和弘から引き離してよぉ!!







ぎゅっと小林君の腕を強く握った…







『…やっぱ…無理だったか…』






後ろから…和弘の声が聞こえた。






少し前とはうって変わった…悲しげな和弘の声が…
< 185 / 218 >

この作品をシェア

pagetop