ヒミツの恋【短編集】
『…お前…ホント鈍臭いな…』





うっ…






『今日はかなり笑わせてもらったから、そのお礼っつう事で、受け取っとけ。』




そうして残りの冷え○タを私に渡す。






ドキン…






その時の中川君の顔は、睨み付けるような顔でもなくて…
馬鹿にしたような笑い顔でもなくて…





優しい笑顔で私を見てて…





初めて見せてくれたその顔に私の胸はドキドキがどんどん増えていく…






『…何?』






「ううんっ!あ、ありがとう!!」






ガラっ






『まどか、何して…』



突然ドアが開いて、裕美と真由美が入って来た。




すると中川君は、また自分の席へ戻りまた突っ伏してしまう。





『まどか、中川と何話してたの?あれ?何それ。』




裕美が指差すのは今また受け取ったばかりの冷え○タ。
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