ヒミツの恋【短編集】
『だから違うって言ってんだろ!?』






「あの女のヒト…松嶋さんとは…ただの同級生…?」






『そうだよ。』





嘘ぉ…





呆然と和弘を見つめてしまう…





『…俺の誤解は解けたけど、そっちのお話聞かせてもらおうか?』






「え?私??」





ホッとした私は和弘がどうしてそんなに怒った顔してるのかわからなくて、急に怖くなり、狭い助手席のギリギリ離れられるドア付近に寄る…






『まず…どうしていつかけても電話…通じなかった訳?』






電話…






「えっ!?かけて来てくれてたの?」






『いつかけても、電波通じないってアナウンス流れるし、メールもしたのに返事も無し…。』






「それは…ずっと電源切ってたから…」
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