ヒミツの恋【短編集】
つい和弘の鬼気迫る感じに負けて、モゴモゴと口ごもりながら答えた…






『何で?』






間髪入れずにまた質問されて、答えに詰まる。





『そんなに、俺と話すのが嫌だったって事?』





弱々しい声で問いかけてくる和弘に思わず大声で反論した。






「違うよっ!!…悲しかったの…。私、和弘がドライブ誘ってくれて、凄く嬉しかったんだよ?…なのに…時間が足りないからって会うのやめるだなんて…和弘が言うから…。」






例えちょっとだけでも会いたいって思うのが私だけだなんて、悲しかったんだもん…






「それに…期待しちゃうから。電話なんてかけてくれないって思ってても、画面見てると、何度も連絡ないか確認したくなっちゃうから…。それで連絡なくてまた落ち込みたくなかったの…」





和弘からの来ない連絡を待つのが嫌だったんだ
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