ヒミツの恋【短編集】
言っちゃった…





黙っていたかったけど…それじゃあ私の好きってキモチ信じてもらえなさそうで。





『…は?だってあの時…』




「和弘が好きだったから…ひっく…和弘と…ど…しても付き合いたくて…。勘違いしてる事…利用して…責任とって…って…ごめ…うっく…ごめんなさ…い!!」






こんな嘘ついてた私の事…嫌いになっちゃうかな。






見損なったって思われちゃうのかな…






しばらくの間和弘は…
無言のまま動かなかった…





私の話した真相に…よっぽど驚いたのか…






ポカン…として私を見てる…






いや…目を開けたまま、どこかに意識飛ばしちゃってるのかも…






「本当に…ごめんなさいっ!!…もう…こんな事しないから…ひっく…
もう和弘には会わないからっ…だから…」







そういって私は体を離して、付けたままのシートベルトを外そうとした。
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