ヒミツの恋【短編集】
『好きな女の誕生日、一緒に過ごしたいって思って…。…裕美ちゃんの気持ちも一時のモノじゃなくて、俺をちゃんと好きなのかもなって思い始めてたしな。』





「だったらどうして…」





好きなら…少しだけでも会いたいって、思うものでしょう?






『会うだけで終わらせるってのが嫌だったんだ…
せっかくの誕生日を思い出に残るものにしてあげたい…、俺なりに考えてたんだよ!』





「それならそうと言ってくれれば…」






『言おうとしてたのに電話切ったのは、誰だっけ?その後もずっと電源切ってたのは?』






…私です…。






『でもこのままだといけないって、昨日仕事の事で聞きたい事があるって、部長を尋ねて、裕美ちゃん家に行ったんだ。少しか会えるかなって…。』
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