ヒミツの恋【短編集】
『高橋どうかした?…俺何かしたかな?』





そう言われて慌てて答えた。






「そんな事ないよっ!日直でもないのに手伝ってもらってごめんね?」





そうだよ。私、手伝ってもらいながらこんな態度取っちゃって…






『ならいいんだ。……危ないっ!!』






そう叫ばれた時、私はすでに何もないところで躓いて持っていたプリント全部をぶちまけてすっ転んだ後だった…






ヒラヒラと舞うプリント






『大丈夫か?今手伝うからっ!』





そう言って小林君は教室へと走って行った。





私は慌てて落ちたプリントを拾い上げる。






そんな時、手伝ってくれる人が目の端に移った。





小林君、もうプリント置いて来てくれたんだ。





そう思いながらプリントをかき集め顔を上げた。
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