ヒミツの恋【短編集】

帰り道

『最近まどかの怪我減ったよね。』




放課後の教室掃除の最中に私の膝を見て真由美が言った。






「あ?わかる?」





私はちりとりでゴミをとりながら答えた。






あの後、裕美と真由美に隠してた事を謝って中川君の事を話した。






隠してた理由や、思ってた事を全部話した。




そして、中川君と付き合う事になった事を報告した。




二人は笑って祝福してくれた…





本当隠しててごめんね?








『よし!終わった!!…さてと、図書委員の仕事しに行ってこようかな?』





真由美はそう言って支度を始める。






裕美はきょう年上の彼氏に会うと言ってすでに帰っていた。






「また明日ね!」





真由美に手を振って私は教室を後にする。
< 39 / 218 >

この作品をシェア

pagetop