ヒミツの恋【短編集】
私は中川君にとんでもない事を仕出かしてしまったんだ…




中川君が机に突っ伏して寝ている時、彼の椅子に足を引っ掛けて大転倒した事があった。




起こしてしまっただけでも申し訳ないことなのに、最悪な事に足を引っ掛けた事で、彼が座っていた椅子も相当動いてしまって…





中川君は椅子から転げ落ちてしまったんだ…




あの時のクラスみんなの大爆笑された恥ずかしさと…



床から立ち上がり私を睨みつけた中川君の恐ろしい顔が未だに忘れられない…





それ以来中川君は、“苦手”ではなくて、“恐い”人になってしまった…
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