ヒミツの恋【短編集】
それから…ホントに毎時間、休み時間の度に私の元へ先輩達はやってきてた。




聞かれるとことは毎回同じ…






『ネクタイ…どこで無くしたの?』






「思い出せません…」






授業が始まるギリギリまで問い詰められる。





渉にメールで、放課後図書室で会うのはまずいと伝えたくても、それすら叶わない。






お昼休みも…






ずっと質問責めにあって、すごい辛かった。






いつまでこうして聞かれるんだろう。





そう思って、泣きそうになる私に先輩はもう一度尋ねてきた。






『いい加減本当の事話せよ!こんな目に合っても、…まだ渉を好きって言うの?』







「…好きです。」







『……放課後たっぷり聞かせてもらうから…。』






予鈴の音と共に解放されたけど、先輩達の言葉は死刑執行って言われた位怖かった。






放課後って…一体いつまで?
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