ヒミツの恋【短編集】
何も言えずに黙って俯いていると、誰かの携帯が鳴った。





そうして…






『アンタもういいよ。』






唐突に言われ、顔をあげると、すでに立ち去ろうとしてる先輩達…






まさか…他の誰かを?






そう思うと解放されたのに、思わず声をかけてしまう。






「あのっ…どうして…」







『アンタには関係ないよ。』






それだけ言い残して、去って行く。そして私は解放された…






『真由美っ!!』





バタバタと駆け寄るまどか達。






二人を私の側には近寄らせなかった先輩達。





それでもまどか達は私の見える範囲でずっと心配そうに見ててくれた。





手を出されたらすぐに先生の元へ助けを呼ぶから!と言って…






『大丈夫?とにかく何もなくて良かったっ!』





『真由美の疑いが晴れて安心したよ〜!』






泣きそうな顔をしながら私を抱きしめてくれるまどか…
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