ヒミツの恋【短編集】
二人の様には喜べない…




だって…私なんだ…。渉と付き合ってるのは。





なのに、他の子が疑われて…同じ目に合うなんて、そんなの間違ってる。





どうしよう…





どうすれば…?






『真由美…?…嬉しく…ないの?』





裕美に問い掛けられ、私は首を横に振った。





「ううん!…図書室に行くの遅くなっちゃったな…って…。」






二人は脱力したように私を見る。






『こんな目に遭ったのに、そんな事心配してたの?』





図書室に行ったら、…渉に会ったら…相談しよう。





渉の彼女を捜す為に、結構酷い事をしてるって…




告げ口みたいで嫌だけど、仕方がない…




私は上手くごまかせたけど、他の子に被害がいかないように一緒に考えてもらおう…





私ひとりじゃ…何も出来ないよ。
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