ヒミツの恋【短編集】
いつもの様に目を細めて…笑ってくれるよね?






少し俯いてた渉が顔を上げて私を見た。





「…わ…たる…」






その顔は…その目は…とても冷めたものに見えた。






私のつけてる買い直したネクタイへと視線を向け…そしてまた私を見る。






揺れる瞳が…渉の動揺を示していた。






「渉…私を信じて…くれるよね?」






もう一度…尋ねる私から視線を逸らす。





それが…渉の答えなんだと…悟った…。






そして…それを確実なモノにする渉の言葉…





『ごめん…動揺してて…何が本当なのか…考えられない…』





私も渉から目を逸らして瞳を閉じた。
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