SWEET HOLIC《1》~イケメン専務の甘い独占欲~
* * *
「いらしゃい!!」
威勢のいい奏多の声が店に響く。
「あ…蘭莉か…」
「…こんばんは。頑張ってるね…奏多」
「頑張ってるよ…引っ越しは無事に終わったのか?」
「うん」
「隣の男性は?」
「克己のお友達の白石結生さん」
「よろしく…克己のお勧めでラーメン食べに来ました…」
「今日は透いてるからどこでも座って…」
今夜は珍しく…店内はお客様ひとり。
そのお客様はいちばん奥の椅子に座って、隠れるようにラーメンを啜っていた。
でも、一瞬…結生さんの声にビクッと肩を震わせた。
男性だと思うけど…オシャレな黒の千鳥格子のカンカン帽子を深く被り、サングラスを着けているから…全く顔が見えなかった。
「いらしゃい!!」
威勢のいい奏多の声が店に響く。
「あ…蘭莉か…」
「…こんばんは。頑張ってるね…奏多」
「頑張ってるよ…引っ越しは無事に終わったのか?」
「うん」
「隣の男性は?」
「克己のお友達の白石結生さん」
「よろしく…克己のお勧めでラーメン食べに来ました…」
「今日は透いてるからどこでも座って…」
今夜は珍しく…店内はお客様ひとり。
そのお客様はいちばん奥の椅子に座って、隠れるようにラーメンを啜っていた。
でも、一瞬…結生さんの声にビクッと肩を震わせた。
男性だと思うけど…オシャレな黒の千鳥格子のカンカン帽子を深く被り、サングラスを着けているから…全く顔が見えなかった。