SWEET HOLIC《1》~イケメン専務の甘い独占欲~
「で、なんで…今日は兄貴と二人なの?もしかして…二人で密会??」



「違うよ…俺は見合いに行った克己の代わりに…彼女の引っ越しを手伝っていたんだ」



「見合い?那子さんとの見合いは今日だったのか・・・」



「…那子さん?ルイって克己の見合い相手と知り合いなの?」



「知り合いって言うか…那子さんはリンの元カノ…リンが最近…不調なのは…那子さんに別れを切り出されたからなんだ」



そう言えば…この間の歌番組…リンは珍しく歌詞間違えてたなぁ。



「…藤堂さんには蘭莉ちゃんが居るし…今日の見合いは破談なワケだ…リンにもまだまだ、チャンスあるじゃん」



「でも、あのプライドの高いリンが…自分をフッた女とよりを戻すようには思えない」



「それもそうだね…」


「それよりも早く食べないとラーメンがのびちゃう」



「忘れてた…」


結生さんは話に夢中になってしまって、ラーメンを忘れていた。

彼は慌ててラーメンを啜る。


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