SWEET HOLIC《1》~イケメン専務の甘い独占欲~
私は強引にリンの車に乗せられた。



リンは猛スピードでオフィス街の道路を走り抜けていく。


「お前の男…那子と寝たんだろ?」


「どうして…知ってるの?」



「那子からメールを貰ったのさ…」



リンはバックミラーをチラチラと苛立ったように見ていた。



後ろを見ると千早さんが私たちの車を追いかけていた。



「千早のヤロー…ウザいなぁ」



リンは千早さんの車を撒こうとスピードを上げる。




朝からカーチェイスをするとは…思いもよらなかった。



瞳の涙が決壊寸前だったのに…いつの間にか収まっていた。


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