SWEET HOLIC《1》~イケメン専務の甘い独占欲~
リンは千早さんを撒いて…目についたラブホの駐車場に入ってしまった。



「リン…ここは!?」


「ラブホだけど…何か?」


「何って…私とリンは恋人でも何でもないんだし。入る場所じゃないような気がするけど」



「今から…ラブラブなっちゃえばいいじゃん」


「冗談言わないで…下さい…」



「俺じゃあ不満?ルイの方が良かった?」



リンはパーカーのフードを脱いでサングラスを取った。


そして私の座る助手席に身を乗り出してくる。


「ままま、待って…」



「…車の中ではしない主義…俺…疲れてんだ…入るよ」


「入るって…」



「いいから俺の命令に従って」


リンは声を荒立てて、私を強引に車から降ろした。





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