SWEET HOLIC《1》~イケメン専務の甘い独占欲~
黒と白のモノトーンのシックな部屋。


黒い人口大理石の床と鏡張りの壁には驚いた。



「蘭莉ちゃんって…ラブホに入るのは初めて?」



「はい」



「じゃあ~いつもはどこで?」



「…私たち…一緒に住んでるから…」


「マジで?でも…藤堂さんは那子と婚約するんだろっ?」



「・・・」



リンの一言が思い出したくない現実に私を引き戻す。


「まぁ、ここに座って…」



黒のレザーソファーに座るように勧められた。



私はリンと距離を離して座る。




「俺のコト嫌ってる?」


「…嫌っていませんけど…警戒しています」



私はリンから顔を背け、辺りを見回す。


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