SWEET HOLIC《1》~イケメン専務の甘い独占欲~
私の身体はリンに組み敷かれてしまった。



アイドルに押し倒されるなんて…現実の世界じゃあ在り得ないけど。


現実だった…



鳴り止まない警笛。

身の危険が迫って…

必死に拒絶してるのに、


心臓は不規則に高鳴り…早鐘を打っていた。




「…どうしたの…嫌なら叫べば?蘭莉ちゃん」



「…リンは那子さんが今でも好きなんだ…だから…彼女に見せつけたいと思うのね…」





「違う…那子は俺をフッたんだ!だから、悔しいから…他の女とラブラブしているところを見せたいだけだ!」



「それは嘘だ…」



「嘘じゃない…」



リンは私の抵抗する両腕を掴んで強く拘束して、自分の身体の重みを乗せて来る。













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