SWEET HOLIC《1》~イケメン専務の甘い独占欲~
「見学?」
二人はなかなか…ワゴン車の後ろから出て来ない。
「あの二人…何を話してると思う?」
「さあっ」
蘭莉も俺と同じで首を捻る。
「…俺…本当に記憶がないんだ。もう一度…那子さんと話をする。だから…俺を信じてくれないか?」
「…那子さんと君は何もなかった。全て…隣に居る…秘書の責任だ…すまない」
樋口社長と秘書が俺たちの前に来て、一緒に頭を下げた。
「…彼女はウチの事務所のアイドルと以前に交際していて…別れたのですが…彼を忘れられず、悩んでいました。そんな折に見合い話が来て…彼女は彼を忘れる為に…結婚しようと決意しましたが、先方はあまり…見合いに乗る気ではないと訊き…無理にでも見合いをOKさせるにはどうすればいいかと相談されて…彼女に睡眠導入剤を渡しました…」
「…じゃあ~俺は眠らされただけで…那子さんは何もなかった…」
「はい…後で…飯塚さんと言う…恋人の存在を知って那子さんも動揺し、後悔しています。那子さんの代わりに…一言…飯塚さんに謝ろうと、朝一に会社を訊ねたのですが…リンに彼女を奪われて…」
二人はなかなか…ワゴン車の後ろから出て来ない。
「あの二人…何を話してると思う?」
「さあっ」
蘭莉も俺と同じで首を捻る。
「…俺…本当に記憶がないんだ。もう一度…那子さんと話をする。だから…俺を信じてくれないか?」
「…那子さんと君は何もなかった。全て…隣に居る…秘書の責任だ…すまない」
樋口社長と秘書が俺たちの前に来て、一緒に頭を下げた。
「…彼女はウチの事務所のアイドルと以前に交際していて…別れたのですが…彼を忘れられず、悩んでいました。そんな折に見合い話が来て…彼女は彼を忘れる為に…結婚しようと決意しましたが、先方はあまり…見合いに乗る気ではないと訊き…無理にでも見合いをOKさせるにはどうすればいいかと相談されて…彼女に睡眠導入剤を渡しました…」
「…じゃあ~俺は眠らされただけで…那子さんは何もなかった…」
「はい…後で…飯塚さんと言う…恋人の存在を知って那子さんも動揺し、後悔しています。那子さんの代わりに…一言…飯塚さんに謝ろうと、朝一に会社を訊ねたのですが…リンに彼女を奪われて…」