SWEET HOLIC《1》~イケメン専務の甘い独占欲~
素性がバラてしまい、克己を見る社員たちの目も違った。



那子さんの件も落着して、克己は私を藤堂社長に紹介した。

3人で銀座の割烹店で夕食を共にした。

「…『クローバー』の社員とは…」


「俺は彼女と結婚前提で付き合っていますし、一緒に住んでいます」


「いつ…結婚するんだ?」


「できれば早いうちに…するつもりです」



私は上がってしまい、克己と藤堂社長の会話を訊くだけで精一杯。



「…別に反対はしない。お前には色々と助けて貰ったからな…飯塚さんは克己と結婚後も『クローバー』に勤めるつもりか?」



「…それはまだ…分かりません」


入社3年目でまだまだ、営業補佐としては完璧じゃない。


「出来れば退職した方がいいと私は思うが…」


克己との結婚が正式に決まれば…みんなが私と克己の仲を知ってしまう。






「克己との結婚を機に寿退社…それがいいと思うぞ」


「・・・」

寿退社かーーー・・・















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